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住宅の売却前に外壁塗装を行うメリット・デメリットについて解説!

公開日:2023/07/15  最終更新日:2023/05/17


家を売却する際に、外壁塗装するべきかどうか悩まれる方は多いです。売却前に外壁塗装することで「早めに売却できるかもしれない」「高値で売れるかも」と考えることでしょう。売却前の外壁塗装によってメリットが得られるかどうかはケースバイケースです。住宅の売却前に外壁塗装を行うことで得られるメリット、デメリットを詳しく解説します。

住宅の売却前に外壁塗装を行うメリット

外壁塗装を行うことで外観が綺麗になるので、大きなメリットがあります。屋内のリノベーションと違い、買主の趣味に合わない可能性も低いのでおすすめの工事です。

劣化を防ぐことができる

外壁塗装工事は外観が綺麗になる上に、躯体を守ることにもつながります。新築で購入した住宅は10年保証であることが多く、築10年を超えると外壁に劣化が見られます。外壁が劣化したまま放置していると、躯体にダメージが入る恐れもあるので、家が傷む前に補修するのがおすすめです。

買主へのアピールになる

近年はインターネットで中古物件を探す人が増えています。インターネットで中古物件を探す人が初めに確認するポイントは外観の写真です。塗装したばかりの住宅は実際の築年数よりも築浅に見えます。第一印象でほかの家よりも興味を持ってもらいやすくなるので、早く売れる可能性が高まります。

また、外壁塗装の色は、基本的に黒色や白色、ベージュなど選択肢が限られます。そのため、自由度の高い室内のリノベーションと違い、外壁の色が好みに合わない可能性も低いといえます。外壁塗装がしてある住宅は、数年間は大規模なメンテナンスが不要になるため、買主へのアピールになります。

住宅の売却前に外壁塗装を行うデメリット

外壁塗装は足場を組む必要があり、簡単な工事ではありません。売却前に塗装工事を行うデメリットについて解説します。

高額な工事費用

外壁塗装にかかる費用として、人件費のほかにも足場に費用が掛かります。工事費の2割が足場代になることもあり得ます。わざわざ高い費用を掛けて足場を組むのであれば、外壁塗装のついでに屋根を直したり、雨漏りの補修をしたりと、思った以上に費用がかさむ可能性があります。

費用対効果が悪い

塗装工事でかかった費用は、必ずしも売却時に元が取れるとは限りません。塗装工事に限らず、売却前のリフォームや修繕によってかかった費用を上乗せしたくても希望の価格で売却できないこともあります。外壁塗装は一般的に100万円弱掛かることがほとんどですので、外壁塗装によって大きな付加価値になるかどうか検討しなければなりません。

日常生活が不便になる

外壁塗装工事を行っている最中は、家の周りに足場を組んでいるため、窓を自由に開けることができません。そのため、洗濯物は室内干ししなければなりませんし、日当たりも悪くなります。また、塗装を行う前に高圧洗浄の工程があり、汚れが周囲に飛び散ります。塗装の工程は3回塗ることがほとんどで、毎回乾燥の時間が必要です。

そのため、工事期間は最低10日から二週間ほどかかります。気候や天候にも左右される工事なので、雨天時には工期が延期する恐れもあります。室内のリフォームと違い、近隣に塗料の飛散や臭いを気にする必要があり、気を遣う工事です。工事費用や不便になる期間を加味して、売却時のメリットが大きいかどうか考えなければなりません。

売却前の外壁塗装を行うべきか判断する基準

外壁塗装を行う目安としては、築10年を超えた頃です。以下の症状が出ている場合は外壁塗装を検討してもいいでしょう。

ひびや割れ

築年数とともに徐々に増えるひびは、外観を古びた印象に見せます。また、ひびは見た目の問題だけでなく、ひびからむき出たコンクリートが雨にさらされてしまうと、中の鉄筋に錆が発生します。さらに鉄筋の錆が進行すると、躯体が壊れてしまう恐れもあります。

外壁の塗装は雨水や日光などの刺激から躯体を守っているのです。0.3mmほどの細かいひびであれば築浅でも入っていることもあるので心配いりませんが、幅の大きなひびや、塗装の剥離には要注意です。劣化が進行する前に外壁塗装工事を行うことで、躯体を守ることが大切です。

チョーキング現象

チョーキング現象とは、塗装の表面が粉っぽくなる状態のことです。塗装の寿命は一般的に築10年ほどといわれていますが、太陽光の当たり具合や潮風の当たる場所など、家の立地によって劣化の進度に差があります。一つの建物の中でも北側と南側とでは劣化レベルが異なります。雨や太陽光に晒されることで塗装面が変質してしまうことをチョーキングと呼びます。

インスペクションで是正指示

インスペクションとは家の健康診断のことです。任意で実施するものですが、建物の状態がわかりにくい中古物件の売買の場面ではよく活用されます。インスペクションでは、家の劣化具合を目視で診断し、補修が必要な箇所や劣化状況について詳しくまとめます。インスペクションで指摘された内容を直す義務はありませんが、買主はインスペクションの情報をもとに検討します。結果次第では購入を取りやめる買主もいるため、可能な範囲で補修することをおすすめします。

まとめ

本記事では、住宅の売却前に外壁塗装を行うことで得られるメリットとデメリットを紹介しました。外壁塗装することで、外観が綺麗になり買い手が付きやすいというメリットもありますが、場合によっては工事費用が掛かってしまい、売却価格で元が取れないという結果にもなりかねません。自宅の状態を見て、売却前に外壁塗装を行うことでよい結果につながるかどうかよく見極めましょう。

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